純正律 振動数比 2/3 と 4/5 をともに純正にとる調律法です。普段は、ハ長調のみを指します。その他の調は演奏することはあまりありません。 純正律は色々とありますが、図は、ラミス (Ramis / ラモス) の純正律で、ピタゴラス音律から、3 度を純正にするために考案された音律です。本来のラミスの音律は、680 cent のヴォルフ・トーンが、G - D にあり、また、余りの 5 度も、図でいう C# - G# にあるのですが、今回は、オリジナル・純正律にあわせるために図の様に修正しています。 この図で、余りの G# - Eb の 5 度を B - F# に持ってくると、キルンベルガー第一法になります。 5 度、3 度を同時に純正にとることは、数学的には不可能に近いのですが、D - A の 1 つの 5 度にその歪みをすべて集積することによって実現した調律です。したがって、楽曲の幅が大変狭められます。 自然倍音の法則は、音律にあてはめると、C , G , D , E , B のように 5 つの音を奏でることになります。したがって、この D - A に出てくるヴォルフ・トーンの問題が自動的に解消します。 バロック以前のいくつかの曲、ショパンの純正律用の曲などを演奏することができます。 cent 値 C=16 , C#=8 , D=20 , Eb=10 | E=2 , F=14 , F#=6 , G=18 | G#=10 , A=0 , Bb=12 , B=4 (a 基音) C=0 , C#=-8 , D=4 , Eb=-6 | E=-14 , F=-2 , F#=-10 , G=2 | G#=-6 , A=-16 , Bb=-4 , B=-12 (c 基音) C=6 , C#=-2 , D=10 , Eb=0 | E=-8 , F=4 , F#=-4 , G=8 | G#=-2 , A=-10 , Bb=2 , B=-6 (平均律基準) 調律法 5 度、3 度が純正になるように調整します。 よく使われる楽器 金管楽器 (2009.10.14) トップページに戻る |